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◆199406KHK143A3L0031P TITLE: 私と大阪高法研との12年 AUTHOR: 鶴保 英記 SOURCE: 大阪高法研ニュース 第143号(1994年6月) WORDS: 全40字×31行
鶴 保 英 記
去る6月11日の定例総会で、長らくお預りしていた会長の職を朝倉達夫さんに引継ぎ、ホッとしたところです。おもえば、1982年6月6日の創立以来、まる12年が過ぎました。その間、各役職の方々を中心にした皆さんのご協力のお陰で、殆ど毎月月例会を開き、研修を重ねることができました。私自身も随分いろんな事を学ばせていただきました。ニュースの発行もこの5月末で142号に達しました。これも歴代ニュース編集に携わって下さった方々の努力の成果です。
私は本会創立の折、坂本秀夫先生の言われた「継続することが力ですよ。」の一語をひたすら信じ、会員に月例会報告をお願いし、また皆さんも快くお引き受けいただけたことがとてもよかったと思います。正に本会の「礎石」と言えましょう。
「学校管理規則研究部会」「英米教育法研究部会」の二つの会もそれぞれに成果を挙げていただきました。部会長を中心としたメンバーの方々に感謝を申し上げたいと思います。
顧問の四先生方には、節目のところで記念講演をお願いしたり、また陰でいろいろご配慮をいただきました。この紙面をお借りしてお礼を申し上げます。
今年の5月22日の「子どもの権利条約」の発効を機に、(現状ではまだあまり顕在化していませんが、)以前には指摘にとどまっていた事項が、今後は現実の問題として現場で対応するようになることが予想されます。しかし他方、現状肯定論者との間でかなりの摩擦をおこしつつも、実践の場で子どもの権利をより保障する実践がなされていく道すじはそれなりについたと言えましょう。教育情報の開示についての進展も最近著しいものがあります。本会発足時にはまだまだ遠いさきのことと多くの人は考えていました。こちらも種々の軋轢を伴いながらも、先進的にとりくむ自治体の出現が、教育行政の従来の支配的な解説を相対化させ、また否応なしに修正を余儀なくさせつつあります。ひょっとすると、教育界の中にいる方が猛烈な勢いで変化しつつある時代の認識にあるいは遅れているかもわかりません。
皆さんの今後の研究に大いに期待をするとともに、新会長を中心に本会がさらなる発展をされるよう、祈ってやみません。
長い間、心からのご支援・ご協力をいただき、本当に有難うございました。
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