● 高等学校における進路指導の充実について 平成元年2月13日 文初職83


平成元、二、一三 文初職八三 
各都道府県教育委員会教育長、各都道府県知事、附属高等学校を置く各国立大学長あて
文部省初等中等教育局長通知

    高等学校における進路指導の充実について

 このことについては、かねてから御配慮を願っているところですが、最近、いわゆるリクルート問題に関連した種々の報道がなされており、生徒に対する指導や保護者との連絡を進める上で、進路指導の在り方について見直しを行うなどの必要が生じております。
 ついては、貴職におかれましては、特に左記事項に御留意の上、貴管下の高等学校に対して、一層充実した進路指導が行われるよう御指導をお願いします。

          記

一 卒業期における進学・就職の指導、援助については、十分な生徒理解に基づき、保護者との緊密な連絡の下に行うようにすること。
二 組繊的、継続的な観察、その他の方法によって収集された資料に基づき、生徒一人ひとりの能力・適性、興味・関心等についての理解を一層深めること。
 なお、企業の行う進路希望調査については、生徒の名簿等を利用することにより営利を得ることを目的としているものには協力しないようにすること。
三 生徒に適切かつ豊富な進路に関する情報資料の提供を行うこと。このため、教師全員が協力してそれぞれの役割・分担に応じてその収集と提供に努めること。
 なお、企業等から送付される情報資料等にについては、学校において、その資料の趣旨、内容等を検討し、その取扱いについて慎重を期するとともに、内容の誤り等を発見した場合にはその旨を徹底すること。その際、特定企業を利することのないよう留意すること。



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