● 「学校図書館図書標準」の設定について 平成5年3月29日 文初小209


平五、三、二九 文初小二〇九 
各都道府県教育委員会教育長あて 
文部省初等中等教育局長通知

    「学校図書館図書標準」の設定について

 学校図書館は、児童生徒の知的活動を増進し、人間形成や情操を養う上で、学校教育上重要な役割を担つております。特に、今日、社会の情報化が進展する中で、多くの情報の中から児童生徒が自ら必要な情報を収集・選択し、活用する能力を育てることが求められている一方で、児童生徒の読書離れが指摘されており、学校図書館の果たす役割が一層大きなものとなつております。
 このたび、学校図書館の図書の充実を図り、学校の教育課程の展開に寄与するとともに、児童生徒の健全な教養を育成するため、別添のとおり「学校図書館図書標準」を設定しましたので、左記事項に留意して学校図書館の図書を整備するようお願いします。
 なお、貴管下市(区)町村教育委員会に対し、このことを周知し、公立義務教育諸学校において学校図書館の図書の整備が図られるよう指導願います。

          記

一 「学校図書館図書標準」は、公立の義務教育諸学校において、学校図書館の図書の整備を図る際の目標として設定したものであること。
二 「学校図書館図書標準」に基づき、学校図書館の図書を整備するための所要の財源については、平成五年度を初年度とする五か年計画により地方交付税により措置される予定であること。(平成五年度地方交付税措置については別途通知すること。)
三 各学校においては、学校図書館の図書の整備状況や実情に応じ、計画的な図書の整備に努められたいこと。

(別紙)(抄)
 ア 小学校
学級数 蔵書冊数
1 2,400
2 3,000
3〜6 3,000+520×(学級数−2)
7〜12 5,080+480×(学級数−6)
13〜18 7,960+400×(学級数−12)
19〜30 10,360+200×(学級数−18)
31〜 12.760+120×(学級数−30)

 イ 中学校
学級数 蔵書冊数
1〜2 4,800
3〜6 4,800+640× (学級数−2)
7〜12 7,360+560× (学級数−6)
13〜18 10,720+480× (学級数−12)
19〜30 13,600+320× (学級数−18)
31〜 17,440+160× (学級数−30)





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